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裏声の出し方と、地声との切り替え換声点をなめらかにつなぐ練習

マイクの前で裏声の出し方を練習する女性

高いところで、声が急にひっくり返る。裏声を出そうとしても、かすれたり、細くなったりする。

この記事では、裏声の出し方と、地声とのつなぎ方を順番に紹介します。

サビで声が裏返って、恥ずかしい思いをした。裏声を使えば高い音は出るのに、地声から移るところで段差ができてしまう。

こうした悩みは、裏声そのものよりも、地声との「つなぎ目」で起きていることが多いようです。まずは裏声を楽に出すところから、つなぎ目の練習へと進んでいきましょう。

裏声は「力を抜く」から始める

口をゆるめたため息、口をすぼめる「ほー」、横に開く短い「えっ」の3つの声と、高めの音の帯を示しています。

裏声(ファルセット)は、高い音でふわっと軽く抜けるような声です。地声と同じように力を入れると、かえって出にくくなることがあります。

最初は、次のような「力の入りにくい声」から試してみてください。

  • ため息の声:「はぁー」と、高いところから力を抜いて息を吐くように声を出す
  • フクロウの声:「ほー、ほー」と、口をすぼめて軽く出す
  • 驚いたときの声:「えっ?」と、少し高めに短く出す

どれも、のどを締めずに出しやすい声です。

出てきた高い声が細くても、かすれていても、最初はそれでかまいません。「この感じが裏声なんだ」と分かることが、最初の一歩になります。

換声点を見つける

地声で低い側から上がる青い矢印と、裏声で高い側から下がる緑の矢印が、鍵盤の中央の数音に近づく図です。

地声から裏声に切り替わるあたりの音を、換声点(かんせいてん)と呼びます。声が裏返りやすいのは、このあたりです。

  1. 地声で、楽な低い音から「あー」と半音ずつ上げていきます。
  2. 声が裏返る音、または急に苦しくなる音を覚えておきます。
  3. 裏声で、高いところから「ほー」と半音ずつ下げていきます。
  4. 裏声が出にくくなる音、地声に戻りたくなる音を覚えておきます。

2と4の音の近くが、あなたの換声点です。換声点は1つの音で決まるというより、数音の「幅」があることが多いです。

自分の地声と裏声の範囲を、まとめて確かめることもできます。

自分の音域をチェック(地声と裏声を分けて測れます)

切り替えをなめらかにする練習

ほーで滑らかに上り下りし、うの口で往復してから口を開き、最後は小さな声で半音ずつ進む5段階です。

換声点の場所が分かったら、そのまわりで練習します。ねらいは、切り替わるときの段差を少しずつ小さくすることです。

段階やること目安
1換声点の少し下から上へ、「ほー」とすべるように上げる音を区切らず、サイレンのようにつなげる
2同じ範囲を、上から下へすべるように下げる裏声から地声に戻るところを、ゆっくり
3「う」の口で、段階1と2をくり返す口を小さくすると、段差が目立ちにくいことがある
4「う」から「お」「あ」へ、口の形を変える慣れてきたら、歌に近い母音で試す
5小さな声のまま、半音ずつ区切って上げ下げする区切っても段差が小さく感じられるか確かめる

ポイントは、声を小さめに保つことです。

大きな声で切り替えようとすると、地声の力が残ったまま裏声に移ることになります。そうすると、段差が大きくなりやすいです。

リップロール(唇を軽く震わせて「ぷるるる」と出す練習)も、切り替えの練習によく使われます。唇が震えている間は、のどに力が入りにくくなります。

すべるように上げ下げする段階1・2で試してみてください。

声のタイプによる違いと、曲で使うとき

低め、ふつう、高めの声の見本を3段の鍵盤で比べ、換声点の印が順に高い側へずれる様子を示しています。

換声点の高さは、声のタイプによって違います。

低めの声の人は、換声点が比較的低いところに来やすく、曲のサビがちょうど換声点に重なることがあります。曲で歌うときは、キーを少し下げて、換声点を避ける方法もあります。(カラオケでキーを下げるのは恥ずかしくない)

ふつうの声の人は、換声点のあたりを行き来するメロディで、裏返りやすいことがあります。その数音だけを取り出して、段階1〜5をくり返すと練習しやすくなります。

高めの声の人は、裏声は出やすい一方で、地声との段差が大きく感じられることがあります。段階3の「う」の口で、段差を小さくする練習を多めにする方法があります。

曲で使うときは、「どこで裏声に切り替えるか」を先に決めておくのも一つの手です。切り替える場所を決めておくと、急に裏返るよりも、意図して切り替えているように聞こえやすくなります。

続けるときの注意

10月1日はD4付近、10月8日は半音上のE♭4付近という換声点の記録例を、同じ目盛りの2段の鍵盤で示しています。

地声と裏声のつなぎを、さらになめらかにしたい人は、ミックスボイスとはも読んでみてください。

のどの痛みや声のかすれが続くときは、練習を止めて、耳鼻咽喉科などの医療機関に相談してください。

まずは、自分の地声と裏声がどこまで出ているかを測ってみましょう。

自分の音域をチェック(約1分)

ひとりで練習しても変化が分かりにくいときは、先生に声を聞いてもらう方法もあります。

今のあなたの、
声の範囲を見てみよう

低い声・高い声・裏声を、ひとつずつ。

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